「fine」は「天気のよい」?|fine rain の意味は?「天気雨」ではない

「fine」は「天気のよい」?|fine rain の意味は?「天気雨」ではない

「fine」は「完成された」が元々の意味

fine の元々の意味は「完成された」、ここから現代英語の中心的な意味は「状態がよい、質が高い」となっている。

 

おとぎ話の一節にありそうなのは、

「彼女は成長して美しい娘になった」

She has grown up to be a fine girl.

grow up 「成長する」、to be … 結果を表す不定詞の用法、「~するため」と間違わないこと!

 

日本各地のお城がブームのようですが、こんな例もあるとか。

「その城の跡は今は立派な公園になっている」

There is a fine park now where the castle once stood.

where the castle once stood 「その城がかつてあった場所」の意味。

 

天気についていうとき「fine」は「いい天気」

「いい天気ですね」

It’s fine, isn’t it?

この表現は主に英国で使われる。

 

英米ともに用いられるのは、

It’s good weather, isn’t it?  や  It’s a nice day, isn’t it?

の表現。

 

「天気雨」は?

「天気雨」は a sun shower という。

日本語の「狐の嫁入り」はこのこと。「日が照っているのに、小雨の降ること。日照り雨」を「狐の嫁入り」というが、英語では、a sun shower あるいは、説明風に a light rain while the sun shines という。

 

「fine rain」の意味は?

繰り返しになるが、fine の元々の意味は「完成された」、ここから現代英語の中心的な意味は「状態がよい、質が高い」となっている。

さらに「(粒などが)細かい」「(織り目・肌などが)きめが細かい」という意味もある。

「細かい」の fine を使う表現に、fine rain 「こぬか雨」がある。

同じ使い方で fine sand 「細かい砂」、fine dust 「細かいほこり」、fine power 「細かい粉」がある。

それぞれ「素晴らしい砂」や「素晴らしいほこり」、「素晴らしい粉」ではないので要注意

 

英語を学ぶとき、初級レベル(=「中学校の英語」と言い換えてもほぼOK)で習う一見易しい単語は要注意である。

 

英語の勉強で大事なことは、言葉の意味とその並べ方。単語と熟語(2つ以上の単語の組み合わせで1つの意味を表すもの)の意味を覚え、正しい順序で並べて文を作ると、通じる英語になる。

「単語、熟語を覚える → 正しい並べ方を覚える → 通じる英語」— この順番が大事。

単語、熟語は必ず文の中で覚える。それが使える英語への最短ルート。

このレッスンでは、よくある間違いをしないためのワンポイントレッスンを紹介します。

関連記事

  1. 「project」は「(案を)前へ投げる」

  2. 「据える」|「set」「fix」「establish」の違いと使い方

  3. 「勇敢な」|「brave」「courageous」「bold」「fearless」の違いと使い方

  4. 「消える」|「clear」「dissolve」「melt」の違いと使い方

  5. 「perfect」|per(完全に)+ fect (なす、作る)⇒「完全に作られた」

  6. 「prolong」は「前方へ長くする」→「延長する、長くする」

  7. 「restrict」は「きつく結ぶ」⇒「制限する、限定する」

  8. 「apathy」は「感情のない状態」

  9. 「目的」|「purpose」「aim」「end」「goal」「object」「objective」の使い分け