「出来事」|「happening」「occurrence」「accident」の違いと使い方
「出来事」には異常さがあるもの、非日常性があるもの、予期しない不快なものなどいろいろある。英語の言い方を覚えておきましょう。
「出来事」|「happening」はその異常さをいう
happening は出来事を表す一般的な語であるが、しばしばその異常さをいう場合に使われる語。
特異な経験。 I have encountered an extremely mysterious happening in the graveyard. (私はその墓地で世にも奇怪な出来事に出くわしたことがあります) ※ encounter「出くわす」 extremely mysterious「世にも奇怪な」 graveyard「墓地」
地震が起こった? The walls are shaking. I wonder what’s happening. (壁が振動している。何だろうか。)
最近のご時世。 I often get furious these days over the disgusting happenings in our society. (このごろは嫌な出来事に頭に血が上ることが多いです) ※ get furious「頭に血が上る」 disgusting happenings「いやな出来事」
悲惨な事件。 Horrifying crimes involving small children are happening one after another. (幼い子供が被害者になる悲惨な事件が相次いています) ※ horrifying crimes「悲惨な事件」
「出来事」|「occurrence」は日常性・非日常性や頻度の高低をいう
occurrence も出来事を表す一般的な語であるが、日常性や非日常性、頻度の高低をいう場合に好まれて使われる語。
突然の地震。 Everyone was startled by the sudden occurrence of a large earthquake. (突然の大きな地震に皆あっと驚きました) ※ be startled「びっくりする、ぎょっとする」
地震研究。 It is very difficult to clarify the mechanism that leads to the occurrence of an earthquake. (地震発生のメカニズムを解明するのはとても困難です) ※ clarify「解明する」 mechanism「メカニズム」
要因は多岐に渡る。 The occurrence of domestic violence does not correlate with family income. (家庭内暴力の発生とその家の収入とを関係づけて考えることはできません) ※ domestic violence「家庭内暴力」 correlate with …「相互に関係がある」 income「収入」
日常茶飯事。 Traffic jams in the downtown area are daily occurrences. (市街地の交通渋滞は日常茶飯事です) ※ daily occurrences「日常茶飯事」
「出来事」|「accident」は予期しない不快な出来事
accident は事故など予期せず起こる、通例不快な出来事を表すときに使われる語。
accident は人の意思によって起こること(殺人や窃盗など)には使われない。
事故に遭遇。 We were involved in a car accident on our way to Izu. (私たちは伊豆へ行く途中で自動車事故に遭いました)
事故原因は調査中。 The cause of the train accident remains unknown. (その列車事故の原因はまだ明らかではありません) ※ cause「原因」 remain「~のままである」 unknown「不明」
遭難現場で。 The rescue team recovered the bodies at the site of the accident. (救助隊は遭難現場で遺体を収容しました) ※ rescue team「救助隊」 recover「収容する」 body「遺体」
まとめ|「出来事」「happening」「occurrence」「accident」
happening はその異常さをいう
occurrence は日常性・非日常性や頻度の高低をいう
accident は予期しない不快な出来事