「許す」|「excuse」「forgive」「pardon」の違いと使い方

「許す」|「excuse」「forgive」「pardon」の違いと使い方

いろいろな場面で様々なことを「許す」場合があります。英語の言い方も覚えておきましょう。

 

「許す」|「excuse」は小さな失敗や無礼を詫びる

excuse は社会的習慣に照らして小さな失敗や無礼について詫びることを表すときに使う語。

話し言葉では、アメリカでは Excuse me, … が多く、イギリスでは Sorry (about) … や Sorry for –ing … が多く使われる。

 

出先の顧客に対し、

I hope you will excuse me, but I have to get back to my office. (申し訳ありませんが、会社に戻らなければなりません)

 

自分が先に帰るとき、

Excuse me for going on ahead of you. (それでは一足お先に失礼いたします)

 

遅刻のとき、

He hesitantly gave excuses for being late. (かれは口ごもりながら遅れた理由を説明した)

 

手紙のあいさつ文の一例。

Excuse me for not writing to you for so long. (ご無沙汰しております)

 

「許す」|「forgive」は同情して許す

forgive は同情して報復や恨みの気持ちを捨てて許すときに使われる語。

forgive は会話などで丁寧に失礼な態度などを前もって断るときに使われる語。

 

こんな態度も時には必要。

You should try to be more forgiving toward young people. (若い者にはもう少し寛大に接してやりなさい)

 

うっかりミスのとき、

Please forgive me.  I meant no harm. (悪気はありませんでした。勘弁して下さい。)

※ mean no harm「悪意はない」    mean の活用は mean – meant – meant

 

推測は慎重に、

Forgive me if my guess is wrong. (見当違いだったらお許しを)

※ guess「推測」  wrong「間違った」

 

「許す」|「pardon」は罪を強要しない、公式に赦免

pardon はかたい感じのする語で、負うべき罰を強要しないことや公式に赦免することを表す語。

pardon は会話では自分の失礼や愚かさを丁寧に詫びるときに、主に Pardon me, … の形で使われる。

 

きちんとしたお詫びの表現も覚えましょう。

I humbly ask your pardon. (謹んでお詫び申し上げます)

 

お詫びのことば。

Please pardon my blunder. (不手際をご容赦ください)

※ blunder「ばかな間違い、大失敗、へま」

 

こんな謝罪もあります。

He begged pardon on his knees. (彼は手を突いて謝りました)

※ on one’s knees「ひざまづいて、低姿勢で」(英語は「ひざをついて」になる)

 

まとめ|「許す」「excuse」「forgive」「pardon」

excuse は小さな失敗や無礼を詫びる。

forgive は同情して許す。

pardon は罪を強要しない、公式に赦免。

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