「高い」|「high」「tall」の違いと使い方

「高い」|「high」「tall」の違いと使い方

ものが「高い」というとき、一番上の部分即ち頂点が「高い」位置にある場合と下から上までの「距離がある」場合とで言葉を使い分けます。

頂点の位置が「高い」ときは high を使う。

下から上までの「距離がある」ときは tall を使う。

普通は tall を使う場合でも背の高いものの特定の部位に焦点を当てる場合は high が使われることもある。

 

「高い」|「high」は高い位置にあることを表す

high は山、丘、塀、天井、棚、飛行機の高度などが地面など下から離れて高い位置にあることを表すときに使われる語。

 

容易に入れない豪邸。

The mansion had high walls around it. (その豪邸は高い塀を巡らしていました)

 

初雪も日本で一番を競う山。

The highest mountain in Hokkaido is Mt. Daisetsu. (大雪山は北海道で一番高い山です)

 

寝坊をした日のこと。

The sun was already high in the sky. (太陽はすでに空高く昇っていました)

 

大空を飛ぶ鳥。

A hawk is flying high in the sky. (鷹が一羽空高く飛んでいます)

※ 「高く」は high を使う。highly は抽象的な程度を示し「かなり~」「大いに~」の意味でこの文のような場合は使わない。

 

飛行機は空高く…

How high was the plane flying? (その飛行機の高度はどのくらいでしたか)

 

「高い」|「tall」は下からの距離があることを表す

tall は人間の体、塔、煙突などが細長く伸びていて上への長さがあることを表すときに使われる語。

 

風呂屋の煙突。

The chimney of the public bath is very tall. (その風呂屋の煙突はとても高い)

 

しばらくぶりの親戚の子に向かって。

You’ve grown so tall since I last saw you. (しばらく会わないうちに随分背が高くなったね)

 

身長が2メートルを越えるような人は、

Taro is a man so tall you have to look up at him. (タローは見上げるばかりの大男です)

 

キツツキのねぐら。

Woodpeckers dig out a hole in the trunk of a tall tree and make their nest there. (キツツキは高い木の幹に穴を掘って巣にします)

※ woodpecker「キツツキ」  dig out「掘る」  trunk「幹」  nest「巣」

 

日光東照宮への道。

The row of tall trees created a thick shade. (大木の並木が濃い陰をなしていました)

※ row「列」  thick shade「濃い陰」(「影」ではない)

 

まとめ|「高い」「high」「tall」

high は「高い位置にある」ことを表す。

tall は「下からの距離がある」ことを表す。

 

こちらもどうぞ

「安い」|「cheap」「low」「small」「inexpensive」の違いと使い方

「低い」|「low」「short」「flat」「humble」の違いと使い方

「高い」|「high」「expensive」「costly」の違いと使い方

関連記事

  1. 正しい英語ワンポイントレッスン「足と脚」foot と leg|使い分けと意外と知らない「区間」の意味

  2. 「お買い得品」|「bargain と sale」どちら?

  3. 「embarrass」は「中に障害物を置く」⇒「恥ずかしがらせる、複雑にする」

  4. 「deficit」は「作られない」→「欠けている」→「不足額、赤字、不利な立場」

  5. 「だめにする」|「ruin」「spoil」の違いと使い方

  6. 「detour」は「離れて回る」→「向きを変えて立ち去る」⇒「回り道をする、迂回する」

  7. 「survive」は「越えて生きる」⇒「生き残る」

  8. 「congress」は「共に歩く・来る」→「共に来ること・所」→「会議、大会、学会、国会」

  9. 「環境」|「environment」「surroundings」の違いと使い方