「だめにする」|「ruin」「spoil」の違いと使い方

「だめにする」|「ruin」「spoil」の違いと使い方

「だめにする」は再起不能のこともあり、よいものを悪くすることもある。英語の言い方を覚えておきましょう。

 

「だめにする」|「ruin」は再起不能にする

ruin は何かに損害を与えたり完全に否定的な影響を与えてその価値をすべて失わせ、それを使えない状態や再起不能な状態にしてしまうことを表すときに使われる語。

 

お城ブーム。

The pale moon was shining on the ruined castle toward the end of autumn. (晩秋の頃、荒れた城に月が青白く光っていました)

 

人は選ぶべし。

He ruined himself by associating with the wrong people.  (彼はあんな連中とつき合っていたので身を誤ってしまった)

 

空き家が増えている。

The house was unoccupied and left in ruins. (その家は空き家になり荒れ放題になっていた)

 

ありそうな話。

The politician ruined his own political career by indulging in illicit affairs. (その政治家は色におぼれ、自らの政治生命を絶ってしまった)

※ indulge in …「~にふける」

 

「だめにする」|「spoil」は良いものを台無しにする

spoil は何かよい状態のものを悪い状態にして台無しにしてしまうことを表すときに使われる語。

spoil はあるべき状態をわずかに損なっている場合にも使われる。ruin よりは意味が弱い語。

 

食べ物に注意。

Food loses its flavor and spoils quickly in summer.  (夏は食べ物の味がすぐ落ち、腐りやすい)

 

普通のいたずら書きは、

Graffiti on the walls spoils the appearance of the streets. (壁のいたずら書きは街の美観を損なってしまう)

※ graffiti「落書き」

 

書き損じ。

Spoiled New Year’s cards can be exchanged for new ones at any post office by paying a commission. (書き損ないの年賀状は手数料を払うとどこの郵便局でも新しいのと交換してくれます)

※ pay a commission「手数料を払う」

 

街の開発であること。

A cluster of newly-built tall buildings spoiled the beautiful landscape. (ビルが林立し、美しい景色が損なわれてしまいました)

 

 

まとめ|「だめにする」「ruin」「spoil」

ruin は再起不能にする

spoil は良いものを台無しにする

 

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