種は「seed」、スポーツ用語の「シード」は?

seed 元々は「種をまく」の意味

英語の seed は元々は「種をまく」という意味。古英語の時代にはすでにこの語はあった。古英語の時代とは、(正確さに欠けるが)大雑把にいうと、日本の平安の時代の頃である。

動詞の意味からさらにものの名前を表す名詞の働きも持つようになり「種」という意味でも使われるようになった。

草木の種が seedメロンやブドウなどの「種」は seed と言う。

 

ウメやモモの種は stone であって seed ではない

ウメやモモ、オリーブなどの場合、日本語では「ウメの種」や「モモの種」、「オリーブの種」などというが、英語では seed とは言わない。

ウメやモモ、オリーブの種は seed ではなく stone と言う。stone はもちろん「石」の意味で使っている語。その意味の一つに「内果皮」という意味があり、ウメやモモ、オリーブの種は stone と言う。

 

seed|トーナメント形式の試合では、「シード権」を与えられる選手やチームがいる。

トーナメント形式の試合では選手やチームに「シード権」が与えられることがある。「シード権」を与えられ、一回戦が免除された、などど言う。

この「シード」も英語は「種」と同じ seed。日本語では一語で表せる言葉がなくそのまま「シード」と言っている。

 

「シード選手」は a seeded player、「シード校」は a seeded school team と言う。

 

「第2シードの選手が、相手を6-5、6-5で押し切った」

The No.2 seed pushed past his opponent 6-5, 6-5.

のような使い方をする。

opponent 「相手」

 

種目によらず大会が荒れると、次のようなこともよくある。

「今年の春、シード校が一回戦で敗れる波乱があった」

There was an upset when a seeded school got knocked out in the first round this spring.

upset 「波乱」、get knocked out 「敗れる」、in the first round 「一回戦で」

 

英語の勉強で大事なことは、言葉の意味とその並べ方。単語と熟語(2つ以上の単語の組み合わせで1つの意味を表すもの)の意味を覚え、正しい順序で並べて文を作ると、通じる英語になる。

「単語、熟語を覚える → 正しい並べ方を覚える → 通じる英語」— この順番が大事。

単語、熟語は必ず文の中で覚える。それが使える英語への最短ルート。

このレッスンでは、よくある間違いをしないためのワンポイントレッスンを紹介します。

関連記事

  1. 「落ちる」|「fall」「drop」「crash」「tumble」の違いと使い方

  2. 「once」は「一度」だけではない|「かつて」の意味にも注意、「いとこの子」にも注意

  3. 「場所」は英語で?Place・Spot・Locationの意味の違いと使い方

  4. 「内気な」|「shy」「bashful」「modest」の違いと使い方

  5. 「恐怖」|「terror」「alarm」の違いと使い方

  6. 「幽霊」は足がなくても walk する? 「幽霊が出る」を英語で言うと?

  7. 「仕事」|「grind」「toil」の違いと使い方

  8. 「別れる」|「split up」「leave」の違いと使い方

  9. 「アルバイト」は英語?