「自由」|「freedom」「liberty」の違いと使い方

「自由」|「freedom」「liberty」の違いと使い方

「自由」には個人の自由や、許可や権限からの自由もある。英語の言い方を覚えておきましょう。

「自由」|「freedom」は妨害されない個人の自由

freedom は誰からも妨害されずに個人の意向に従って行動する自由を表すときに使われる語。

学問の自由  We rose up to protect academic freedom.   (我々は学問の自由を守るために立ち上がりました)

歴史の一コマ  Freedom of speech was limited under the former regime.     (旧体制では言論の自由は制限されていました)

困った人たちもいる。  They are confusing freedom with self-indulgence.     (彼らは自由と勝手きままをごっちゃにしています)  ※ self-indulgence「勝手きまま」

こんな問いも必要。  Aren’t you mistaking freedom for selfishness?     (あなたは自由とわがままをはき違えていませんか)  ※selfishness「わがまま」

「自由」|「liberty」は束縛・幽閉、許可・権限からの自由

liberty は freedom よりかたい感じのする語で、束縛や幽閉などからの自由、許可や権限にとらわれない自由について述べるときに好まれて使われる語。

自由な君。  Nobody can restrict your liberty.   (誰もあなたの自由を束縛できません)  ※ restrict「制限する」

ある国での出来事。  The government introduced strict controls on civil liberties.    (政府は市民の自由な活動を厳しく統制しました)  ※ introduce strict controls on …「~を厳しく統制する」

ある国の歴史。  We gained our liberty at the cost of many lives.   (多くの人命を犠牲にして我々は自由を獲得しました)  ※gain「獲得する」 at the cost of …「~を犠牲にして」

こんな人もいる。  You have a false idea of liberty.   (あなたは自由というものと誤解している)  ※false「間違った」

大人の言い方も覚えましょう。  I will take the liberty to explain it.   僭越ながら私がその説明をいたします。  ※take the liberty to…「僭越ながら~」(「僭越」自分の身分や資格をこえて出過ぎたことをすること)

まとめ|「自由」「freedom」「liberty」

freedom は妨害されない個人の自由。

liberty は束縛・幽閉、許可・権限からの自由。

関連記事

  1. 「retreat」は「後ろへ引く」→「退却、減衰、隠居所、避難所」などの意味になる

  2. 「許す」|「excuse」「forgive」「pardon」の違いと使い方

  3. 「壊す」|「crush」「shatter」の違いと使い方

  4. 「指と親指」「finger と thumb」使い分けと違い

  5. 「困らせる」|「disturb」「interrupt」の違いと使い方

  6. 「かたい」|「solid」「stiff」「rigid」の違いと使い方

  7. 「park と parking」「公園と駐車場」使い分けと違い

  8. 「地域」|「area」「region」「district」「zone」の使い分け

  9. 「biennial」は「2年ごとの」⇒「2年ごとの、2年に一度の」