小樽商科大学過去問|2017年第2問 解説

小樽商科大学過去問|2017年第2問 解説

小樽商科大学 過去問 2017年 第2問 解説

解説 「ピダハン(ピラハ)族への伝道」

(1) 第1段落第2文以降に一致。「パイロットは飛行前の点検を行った」。

(2) 第2段落第7文、筆者は「宣教師としてピダハン(ピラハ)族のもとへ向かっていた」とあるので「筆者は宣教師としてアマゾン地域周辺を旅していた」と修正する。

(3) 「筆者は、ピダハン(ピラハ)族の人々が基本的に自分と同じだったため、彼らと会う用意ができていた」は第2段落第2文以降に矛盾する。「ピダハン(ピラハ)族は多くの点で異なる人々であり、筆者はどのように反応すればよいかしきりに考えている」という内容で修正する。think hard 「しきりに考える、一生懸命考える」。

別解 The writer was not prepared to meet the Piraha people as they were different from him in many ways.

(4) 第2段落第8文「筆者の目的はピダハン(ピラハ)族の言語を学び、彼らの信条を変えようとすること」、および最終段落の内容に一致している。

(5) 第2段落第8文に一致。「筆者はこの旅行に自分でお金を払っていなかった」。

(6) 「筆者はブラジル政府で働いていた」は第2段落第8文と矛盾する。筆者アメリカの教会で宣教師として働いていた。

(7) 第3段落第4文に一致する。

(8) 第4段落第5文と矛盾する。墜落後生き残ってもジャガーなどの危険な動物に食い殺されてしまうケースが多く「筆者は生き残れる見込みはほとんどないだろうと考えている」と修正する。

別解 If they crashed into the jungle, the writer thought they would have a slight chance of survival.

(9) 最終段落第1文と矛盾する。「ピダハン(ピラハ)族は研究がすすんでおらず、ピダハン(ピラハ)語も珍しい言語の一つである」と修正する。

別解 The Piraha people have not been studied much and their language is one of the world’s more unusual ones.

(10) 最終段落第3文に一致する。

 

全文訳

1977年12月10日の明るいブラジルの朝であった。私たちは、私が所属する伝道機関が用意した6人乗りの飛行機に乗り込み、離陸のときを待っていた。パイロットのドウェイン・ニールは、飛行機のフライト前の点検を行っていた。飛行機の周囲を歩き回ってチェックし、荷重がかたよっていないことを確かめた。外部に損傷の痕跡がないかどうかをチェックした。燃料タンクに水が入っていないかどうかをチェックした。プロペラの作動状態をテストした。これは、今では私が仕事に出かける前に歯を磨くのと同じくらい。私にとっては当たり前になってしまった型どおりの手順だったのだが、このときは私にとって初めてだった。

離陸の準備中、私は自分が一緒に暮らすことになるアマゾン川流域インディオの種族、ピダハン族について、あれこれと考え込んだ。自分を何をしようとしているのか。私はピダハン族の人々が初めて私に会って、どんな反応をするだろうか、そして私は彼らに対してどんな反応をするだろうかと考えた。私は多くの意味で—-予想できるものもあり、予想できないものもある—-自分とは異なる人々に会いに行くのである。実際、私はそこへ、ただ彼らに会いに行く以上の仕事をするために飛んで行こうとしているのである。私が「ピダハン族の心を変え」、彼らが私の信じる神を崇拝し、キリスト教の神を信仰することに伴う道徳律と文化を受け入れるよう説得することができるように、私の収入と費用は、米国内の複数の教会が支払ってくれることになっている。わたしはピダハン族を知らなかったが。私は彼らを変えることができるだろうし、また変えねばならないと考えていた。これが伝道活動というものの主な目的である。

ドウェインが操縦席に座り、私たち全員は彼が飛行の安全を祈る間、頭を下げていた。それからドウェインは、操縦席の窓の外に向かって「リボーレ!」(ポルトガル語で「離れなさい!」)と叫び、エンジンを始動させた。エンジンが暖まる間に、彼はポルト・ヴェーリョの航空交通管制と会話し、そして飛行機は動き始めた。ポルト・ヴェーリョはブラジルのロンドニア州の州都であり、以後、私がピダハン族の居所を旅するすべての活動の基地になるとことである。土の滑走路の端で飛行機は向きを変え、ドウェインはエンジンの回転数を上げた。飛行機は疾走し、砂利の混じった滑走の赤錆色の土がぼやけ、そしてたちまち眼下に遠ざかっていった。

私は、密林が市街地の周りの切り開かれた土地を完全に覆い始めるのをじっと見た。ポルト・ヴェーリョ周辺の開けた空地は、樹木の数が多くなるにつれて小さくなっていった。飛行機が広大なマデイラ川を横切って飛び、変容は完了した。緑の海、ブロッコリーに似た樹木が、四方八方に広がっていた。私は今まさに、私たちの真下の密林の中にいるかもしれない動物たちのことを考えた。私は考えた。もし飛行機が墜落して私が生き延びていたら、ジャガーに食われてしまうのではないか—-墜落のためでなく、そのような危険な動物に殺された墜落事故犠牲者の話はたくさんあった。

私は、世界中で最も研究されていない人々、世界中でひときわ普通でない言語の話者たちを尋ねようとしている。ピダハン語は、他の現存する人類の他のいかなる言語とも、関連があるとは知られていない。録音テープの発音と、以前その言語とピダハン族の人々を研究した言語学者たちが、どこか他の場所で研究することになった件を除き、私はピダハン語のことをほとんど知らない。それは、私がかつて聞いたどの言語のような音でもない。その言語は極端に難しいように思われた。

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