「窮地」|「fix」「predicament」「plight」の違いと使い方

「窮地」|「fix」「predicament」「plight」の違いと使い方

困った立場の「窮地」もあり、対処法がわからない「窮地」もあり、深刻な「窮地」もある。英語の言い方を覚えておきましょう。

「窮地」|「fix」は口語で困った立場、困難な立場

fix は口語で困った立場、困難な立場を表すときに使われる語。

家計。  His family is in an economic fix.     (彼の家は経済的に苦しい)

野球の試合で。  The pitcher was in a fix with two outs and the bases loaded.      (ピッチャーは2死満塁の窮地に立ちました)

ある国で。  The minister found himself in a fix after his casual remarks.     (その大臣は不用意な発言で、抜き差しならぬ状況に陥りました)  ※ casual remarks「不用意な発言」

金欠。  He’s in a financial fix and can’t even afford to eat lunch.     (彼は懐がピンチで昼食も食べられない)

「窮地」|「predicament」はどうしてよいかわからない困難な状態

predicament はあらたまった言い方で、特にどうしてよいかわからないような困難な状態を表すときに使われる語。

日本型経営。  The Japanese style of management now finds itself in a predicament.     (日本型経営は今、難局に直面しています)

デパートがなくなる。  Department stores that once produced extraordinary occasions are in a predicament in provincial areas.      (かつてハレの日を演出したデパートが地方では苦境に立たされています)  ※ extraordinary occasions「ハレの日」(←特別な機会)  provincial「地方の」

万事休す。  There is no way out of our predicament.     (我々は八方ふさがりの状態です)

自業自得。  It is his own fault that he is in a predicament.     (彼が苦境に立っているのは身から出たさびです)

顔に出ます。  His present predicament reveals itself in his gaunt face.     (やつれた顔に彼の境遇がにじみ出ています)  ※ present「現在の」  reveal「現す、示す」  gaunt「やつれた」

「窮地」|「plight」は深刻で困難な状況

plight は深刻で困難な状況を表すときに使われる語。

被災地で。  The local residents complained about the plight they were facing.     (地域の住民たちは直面している窮状を訴えました)  ※ resident「住民」  complain「訴える」 face「直面する」

人口減で。  The president of the company is in quite a plight over the troubled state of his business.    (会社の社長はビジネスがうまくいかず弱り切っています)

状況説明。  He tried to explain his predicament to his employees.      (彼は従業員に陥っている苦境を説明しようとしました)

不要不急の外出を避け、さらに人の移動が減少すると、  There may be Asia’s serious economic plight.     (アジア諸国に深刻な経済危機がくるかもしれまんせん)  ※ serious「深刻な」

まとめ|「窮地」「fix」「predicament」「plight」

fix は口語で困った立場、困難な立場

predicament はどうしてよいかわからない困難な状況

plight は深刻で困難な状況

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