「black hole」元々は「入ったら出てこられない監禁場所」

「black hole」元々は「入ったら出てこられない監禁場所」

black hole の姿が史上初めてとらえられた

2019年4月、史上初めてブラックホールの輪郭の撮影に成功したというニュースが流れた。

およそ100年前、アインシュタインがその相対性理論で予言していた。

ブラックホールからは光さえ逃れられないという。

 

「ブラックホールの存在は1916年に初めて予言された」

The existence of black holes was first predicted in 1916.

existence 「存在」、predict 「予言する」

 

「ブラックホールからは光さえ逃れられず、観測は困難である」

The fact that black holes do not allow light to escape makes viewing them difficult.

the fact that … 「~という事実」、make … difficult 「~を困難にする」

 

ところで、black hole の専門的な表現は「gravitationally completely collapsed star」(「重力崩壊天体」=直訳すると「重力的に完全に崩壊した天体」)である。この場合の star は「星」ではなく「天体(heavenly body」)のこと。

 

「black hole」元々は「入ったら出てこられない監禁場所」

一旦入り込むと光りさえ出てこられないブラックホール。直訳して「黒い穴」の意味は分かりそうでよくわからない。

この語は元々は「入ったら出てこられない監禁場所」のこと。

「ブラックホール」を the Black Hole と固有名詞で書くと次のようなものになる。

「インド、Calcutta の Fort William の小獄房、Black Hole of Calcutta ともいう。1756年6月20日、146人のヨーロッパ人が監禁され、翌朝まで生き残ったのは23人だけだったという」(ランダムハウス英和辞典)

やがて「ものが跡形もなく消えてしまうところ、ものを取り込むばかりで何も出てこない状況」を表すようになり、さらに光さえ取り込まれてしまう「重力崩壊した天体」を表すようになった。

 

英語の勉強で大事なことは、言葉の意味とその並べ方。単語と熟語(2つ以上の単語の組み合わせで1つの意味を表すもの)の意味を覚え、正しい順序で並べて文を作ると、通じる英語になる。

「単語、熟語を覚える → 正しい並べ方を覚える → 通じる英語」— この順番が大事。

単語、熟語は必ず文の中で覚える。それが使える英語への最短ルート。

このレッスンでは、よくある間違いをしないためのワンポイントレッスンを紹介します。

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