「旅行」|「journey」「voyage」「excursion」の違いと使い方
「旅」には陸もあり海もあり宇宙もある。行ったきり戻らないこともある。英語の言い方を覚えておきましょう。
「旅」|「journey」は陸上の長距離・長時間の旅行
journey は通例陸上の長距離・長時間の旅行を表すときに使われる語。必ずしも帰ることを暗示しない。
journey は旅の過程に重点があり、時に苦労や困難を伴うことを暗示する。しばしば人の心理状態を表すような形容詞と共に用いられる。
青春の旅。 The broken-hearted young woman started on a journey without any destination in mind. (その失恋した若い女性はあてどのない旅にでたのでした)
ある成功者の言葉。 My journey up to the present has not been an easy one. (現在に至る私の道のりは平坦なものではありませんでした) ※ present「現在」
寅さんのように。 I’d like to go on a journey where I can follow my feet and let the wind take me. (足の向くまま、風任せの旅に出たいのです)
喜びだけでなく、苦労・困難も共にするであろうお二人に結婚披露宴で。 Let’s drink a toast to the newlyweds who are at the start of a new journey. (2人の人生の新たな旅立ちに乾杯!)
「旅」|「voyage」は海、宇宙の長い旅行
voyage は主に書き言葉で通例長い船旅をいい、宇宙の長い旅行を表すときにも使われる語。
voyage は時に運命的な旅であることを暗示する。
近年人気上昇中。 The luxury liner is going to set off on an around-the-world voyages tomorrow. (明日その豪華客船は世界一周の航海に出ます)
海難事故。 The Titanic sank on its maiden voyage. (タイタニック号は処女航海のときに沈没しました)
世界一周。 He published a memoir of his solo voyage around the world in a yacht. (彼はヨットでの単独世界一周の手記を出版しました) ※ publish「出版する」 solo voyage「単独航海」
かつての大航海時代。 A sea voyage was full of danger in those days. (当時、船の旅は危険に満ちていたのです)
「旅行」|「excursion」は集団の短い旅行
excursion は集団で行くレクレーションなどのための短い旅行を表すときに使われる語。
勉強の一環です。 The students visited Canada on their high-school excursion. (生徒たちは高校の修学旅行でカナダへ行きました)
いつもの3月の様子。 The good weather has brought out a large number of people taking excursions today. (よい天気で今日は行楽客の出が多いです)
観光で。 It is more economical to get an excursion ticket to go sightseeing in Hakone. (箱根の観光は周遊券で回るのがお得です) ※ economical「節約になる」 excursion ticket「周遊券」
行事の翌日は休みの学校が多い。 There is no school on the day after the excursion. (遠足の翌日は学校が休みです)
まとめ|「旅」「journey」「voyage」「excursion」
journey は陸上の長距離・長時間の旅行
voyage は海・宇宙の長い旅行
excursion は集団の短い旅行