「医師の死をホイッスルで追悼」|「whistleblower」とは?

「ホイッスルで追悼」|「whistleblower」とは?

新型コロナウィルスの感染拡大について中国政府が公表する前に警鐘を鳴らし、警察から処分されていた医師が7日亡くなりました。

この医師に哀悼の意を示し、人々がホイッスルを鳴らす場面がテレビで放映されていました。なぜ「ホイッスル」なのでしょうか。

「警鐘を鳴らす」|「sound alarm」「raise the alarm」「whistleblow」

「警鐘を鳴らす」は sound alarm や raise the alarm などが使われます。

新聞などの見出しでは “Virus kills doctor who sounded alarm”  「警鐘を鳴らした医師、ウィルスで死亡」(←直訳は「ウィルス、警鐘を鳴らした医師を殺す」)などがあります。

新聞・雑誌などの記事では、Li Wenliang, 34, died in the early hours of the morning at the hospital where he worked and first raised the alarm about the new coronavirus. (「7日未明、李文亮氏(34歳)が、勤務し最初に新型ウィルスの警鐘を鳴らした病院で死亡しました」のように報道されている。

「whistleblower」|「内部告発者」

このような警鐘を鳴らす人を whislteblower と表現することがあります。「内部告発者」の意味です。会社などの違法行為を内部から告発する人にも使います。文字通りの意味は whistle「警笛(ホイッスル)を blowする(吹く)人」です。

李文亮 Li Wenliang 氏の死亡は、 “Death of Chinese whistleblower sparks outrage as disease spreads” (中国人告発者の死が病気の拡大につれ、激しい怒りの引き金に)となっているとの報道もあります。

同医師の死亡に際し whistle を blow した人たちは、 whistleblower となり警察から警告をやめるよう指示された同医師に、ホイッスルを吹くことで哀悼の意を表したということなのでしょう。

関連記事

  1. 「仕事」|「work」「labor」「business」の違いと使い方

  2. 「小さい」「small と little」使い分けと違い|「小さいときから優等生」は?

  3. 「concrete」は「一緒に成長した」→「成長した、固まった、形ができた」⇒「具体的な、明確な、実際の、現実の」

  4. 「biennial」は「2年ごとの」⇒「2年ごとの、2年に一度の」

  5. 「congress」は「共に歩く・来る」→「共に来ること・所」→「会議、大会、学会、国会」

  6. 「offend」は「~に向かって打つ・殴る・傷つける」→「感情を害する、不快感を与える」

  7. 「窮地」|「fix」「predicament」「plight」の違いと使い方

  8. 種は「seed」、スポーツ用語の「シード」は?

  9. 「音」|「sound」「noise」「tone」「note」の違いと使い方