「空(から)の」|「empty」「vacant」の違いと使い方

「空(から)の」|「empty」「vacant」の違いと使い方

漢字の「空」は「そら」と読む場合と「から」と読む場合では意味が違う。

「空」ー「そら」は「地上の上方に広がる空間全体」ー英語は「sky」

「空」―「から」は「内部に物がないこと」ー英語は「empty」と「vacant」

英語の使い分けを覚えておこう。

 

「空(から)の」|「empty」は中に何もない、人がいない

「empty」は単にビンやグラス、箱などの容器に何もないこと、あるいは部屋や席などに人がいないことを表す語。

 

あいた箱がほしいとき、

Please bring me an empty box.

「空箱を1つ持ってきてください」

 

話の内容が大事。

The lecture was so unpopular that there were many empty seats yesterday.

「昨日は、講演会が不評で空席が目立ちました」

 

怪談話もある。

It’s weird to be in an empty school at night.

「だれもいない夜の学校は薄気味悪いよ」

※ weird「気味の悪い」

 

お酒を飲んでいて、

Your glass is empty.  How about a refill?

「グラスが空ですよ。もう一杯どうですか」

 

「空(から)の」|「vacant」は人がおらず利用可能

「vacant」はやや固い語で、部屋や椅子などを使っている人がおらず利用可能である状態を表す語。固い表現では職があいている場合にも使われる語。

 

会場で、

Is this seat vacant?

「この席は空いていますか」

 

部屋をさがしているとき不動産屋で、

We’ll have a vacant room for rent next week.

「来週には1部屋空きます」

※ we「我が社、当店」などを表す we。特に訳さないことも多い。

 

内密な話のとき、

I’d like to speak with you all privately.  Is there a vacant room?

「2人だけで話をしたいのですが、どこか空いた部屋がありませんか」

 

こんなニュースがあった。

A small airplane made an emergency landing in a vacant lot.

「小型機が空き地に不時着しました」

※ make an emergency landing「不時着する」

 

ヘッドハンターのとき、

Currently, the position for section chief is vacant.

「現在課長の席が空いているのです」

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