「服」|「clothes」「clothing」「dress」「wear」の使い分け
生きていくための基本は「衣食住」。そのうちの一つが「衣」。日本語では「服」一語でも普段は間に合う。
「服」の英語での使い分けを覚えよう。
「服」|「clothes」は衣服の集合、複数扱い
「clothes」は人が着用する個々の衣服の集合をさす言葉。日常身につけるシャツ、ズボン、スカート、靴下などの集合をさす。この語は複数扱いをする。
最近の風潮?
Recently more and more people prefer used clothes.
「最近ますます多くの人が古着を愛用している」
場違いの服装では、こんなことになりかねない。
I’ll call again dressed in more formal clothes.
「服装を改めて出直してきます」
日本だけではないようです。
One should wear dark-colored clothes to a funeral service.
「葬儀の服装は黒っぽいものでなければいけません」
片付けが苦手なひともいるようです。
I went into his room and found his clothes scattered all over the floor.
「彼の部屋に入ってみると衣類が床一面に散らばっていたよ」
「服」|「clothing」は
「clothing」はやや固い語で、衣類全般を表したり、しばしば修飾語を伴い特定の衣服をさす。
この語は不可算名詞。衣服1点のときは、an article of clothing、an item of clothing、a piece of clothing のように言う。
世界のどこかでこんなことが見られる。
The NGO supplies the war refugees with food and clothing.
「そのNGOは戦争難民に食料と衣服を与えています」
日本でもこんな人がいる。
The man is without food and clothing.
「その男性は衣食に困っている」
試着して気に入らないとき、こんな言い方もできる。
This piece of clothing just doesn’t look right on me.
「この服はどうもしっくりきません」
「服」|「dress」は特定の型の服装や正装
「dress」は加算名詞で、上下一体型の婦人服を言う。また不可算名詞で男女かかわらず特定の型の服装や、正装を表す語。
男性も女性も、黒の服を一着持っているほうが良いです。
A simple black dress would fit every occasion.
「黒いシンプルなドレスはどんな場合にも合うものです」
パーティーでこんなセリフを一言、どうぞ。
You look very nice in your new dress.
「新しいドレスがとてもお似合いです」
結婚式の一場面。
The bride left in order to change dresses.
「花嫁はお色直しのため、席を立ちました」(「お色なおし」←「別の衣装に着替えるため」)
「服」|「wear」は衣料品の種類
「wear」は通例複合語を作り、衣料品の種類を指すことが多い語である。
I changed into formal wear to attend the party.
「そのパーティーに出席するため改まった衣服に着替えた」
休日の外出は、
Let’s go out in casual wear today.
「今日はラフな格好ででかけよう」