「煮る」|「boil」「simmer」「stew」の違いと使い分け

「煮る」|「boil」「simmer」「stew」の違いと使い分け

料理をするとき、「鍋で煮る」ことも多い。

日本語の「煮る」を英語で表現すると?

日本語では「煮る」の一語で済ましてしまうことが多いが、英語では「煮方」「熱の加え方」で言葉を使い分ける。

 

「煮る」|「boil」は野菜、卵、パスタなどを沸騰させて調理

「boil」は野菜、卵、パスタなどを沸騰させて料理すること。日本語の「煮る」はこの調理の仕方が一番多いようだ。

 

煮物の野菜は柔らかくするのが基本なので、料理本にはこんな言い方がよくある。

Boil the vegetables until they are soft.

「野菜を柔らかくなるまで煮てください」

 

日本語の「ゆでる」も英語は「boil」を使う。固いゆで卵が食べたいときは、

Please boil the eggs on the hard side.

「卵は固くゆでて下さい」

※ on the … side は「いくぶん~で」の意味。「固い側」ではないので注意!

 

「パスタ」を上手にゆでましょう。この「ゆでる」も英語は「boil」を使う。

お湯の量はたっぷりと、

Boil pasta with plenty of hot water.

「パスタはたっぷりのお湯でゆでなさい」

 

「煮る」|「simmer」はソースなどをぐつぐつ煮る

「simmer」はソースなどを沸騰させないようにぐつぐつと煮るときに使う言葉。

 

とろみのあるソースもおいしいですね。

Simmer it slowly until the sauce has thickened.

「ソースはとろみがつくまでゆっくり煮立てて下さい」

※ thicken   この場合の thicken は「スープなどにとろみをつける、とろみがつく」という意味。

 

ニンジンを煮るときも、こんな言い方をする。

Add some sugar and simmer the carrots for about ten minutes.

「砂糖を少々加えニンジンを10分ほどぐつぐつ煮ます」

※ add「加える」

 

「煮る」|「stew」は肉や果物などをとろ火で煮る

「stew」は肉や果物などを時間をかけてとろ火でゆっくり煮ることを表す。

 

あるシェフがこんなことを言います。

I always stew beef a whole day and night.

「私はいつも牛肉を一昼夜煮込みます」

 

The important point about this dish is that you stew it for a long time.

「この料理のポイントは長い時間煮込むことです」

関連記事

  1. 「encourage」は「勇気を出させる」⇒「励ます、勇気づける、促進する、奨励する」

  2. 「有名な」|「famous」「well-known」「prominent」の違いと使いかた

  3. 「reinforce」は「再び力を入れる」⇒「補強する、強化する」

  4. 「detour」は「離れて回る」→「向きを変えて立ち去る」⇒「回り道をする、迂回する」

  5. 「修理する」|「repair」「fix」「mend」の違いと使い方

  6. 「turn」は「回る」「向きを変える」だけではない|虫が「刃向う」もあり

  7. 「disappear」は「(打消し)+見える・見えてくる」→「見えなくなる、消える」

  8. 「uncertain」は「ふるい分けられない」→「確信がない、自信がない、はっきりしない、疑わしい」

  9. 「機会」|「chance」「opportunity」「occasion」の違いと使い方