26両編成の保安列車運行、北海道釧路
保安列車
2019年3月9日、北海道釧路市に日本国内で唯一残っていた石炭輸送鉄道で「保安列車」が運行され、数十人の鉄道ファン、撮り鉄が集まりました。
鉄道の線路は錆止め処理がされてなく、一日列車が走らなくても表面に錆が発生します。
鉄道の運行に必要な信号は軌道(レール)に微弱な電流を流して行うため、錆取りが必要です。
この「錆取り」のために運行されるのが「保安列車」です。
ディーゼル機関車や通勤列車
本州の路線では、保安列車として貨物列車専用のDD51ディーゼル機関車が単独で走ったり、通勤型電車の207系や221系が乗客を乗せずに使われることもあります。
26両編成の保安列車
2019年3月末での廃止が決まり、現在運休中の「太平洋石炭販売輸送臨港線」で走ったのは、先頭と最後尾に機関車を配置し、24両の貨車を連結した26両編成の保安列車でした。
この鉄道では1週間以上運休が続くとこの保安列車が運行されます。
荷物となる石炭は載せていませんでした。
出発は「春採駅」、約4km先の「知人駅」まで平均時速24キロでの走行でした。
この日は2往復、50分ほどの運行です。
写真スポットとしても人気のある春採湖近くの高台や、千代ノ浦付近の海岸からシャッターチャンスを待つ大勢の鉄道ファンの姿が見られました。
石炭列車の最後の雄姿を捉えられたことと思います。
自然がいっぱい、素晴らしい景色
石炭列車がなくなっても、自然溢れる素晴らしい景色をカメラに収めることができます。
鉄道ファン以外の人も是非、これからも釧路を訪れて下さい。