「ネック」は neck ではない?|bottleneck で「交通渋滞」?
カタカナの「ネック」は、英語の neck が日本語に入った語。基本の「首」の意味で使うときは問題ない。
先日、季節外れの高温の日があった。気温の高い日にありそうなのが、こんな情景。
「多くの人が暑さをしのぐため、濡れタオルを首に巻く」
A lot of people wrap a wet towel around their necks to keep cool in the heat.
「汗が首筋を伝って流れ落ちてきた」
Sweat was dripping from the nape of my neck.
the nape of the neck 「首筋、うなじ」
寒い季節にありそうなのは、
「冷え込むので、彼女はいつもスカーフを首に巻く」
She always put a scarf around her neck to protect herself from the cold.
「首」が neck でない英語の表現は?
人を解雇するときの表現。
「お前は首だ」
You’re fired!
この場合は fire を使う。
赤ちゃんの話題で、
「彼女の赤ん坊はまだ首がすわっていない」
Her baby still doesn’t have control of its head.
its 赤ん坊の場合、it (its) で受けることもある。
「障害」の意味の「ネック」は bottleneck
物事を進めていくときに支障となるようなものを「ネック」というが、英語で言うときは bottleneck を使う。
bottleneck は「瓶の首」、「狭い道路」などの意味からさらに「(遅滞の原因の)障害」の意味がある。
時々話題になる開かずの踏切は、
「その踏切が通行のネックになっている」
That railroad crossing creates a traffic bottleneck.
お金が関係する話題でありそうなボヤキ。
「我々のプロジェクトは資金不足がネックになっている」
Our project has got into a bottleneck due to a lack of funds.