「free と no charge」「自由と無料」使い分けと違い
英語の free の意味は、最初に「自由な」を覚え、次に「無料の、無料で」を覚える。
英語の charge の意味は、最初に「料金、費用」を覚え次に、no charge 「無料」を覚える。
ただし、間違えやすい表現もあるので注意!
「無料」を 「free と no charge」のうち、no charge で表す場合
「入場無料」は No charge for admission.
この表現は charge を使い、
No charge for … 「~無料」の意味。
「このサービスは一切無料です」のようなときは、
There is no charge whatever for this service.
ここでも charge を使う。
「無料」を「free と no charge」のうち、free で表す場合
LCCなどは手荷物料金が厳しいので、
「手荷物はどれくらいまで無料ですか」と聞きたいときは、
How much baggage is free?
ここでは free を使う。この free は「自由」ではないので注意!
その返事は例えば、
「手荷物は20キロまでは無料です」
Each passenger is allowed 20 kilograms of baggage free.
このようなときも、free は無料の意味。
お試し期間は無料が多いが、インターネットのサイトでよくある説明文が、
「トライアル期間中は無料です」
There will be no charges during the trial period.
という。ここは、no charges と複数形。
「free と charge」free が「自由」の場合
「自由」意味の free は問題ないでしょう。
インターネット時代なので、
「この会員番号があれば情報に自由にアクセスできる」
This membership number gives you free access to information.
くらいは覚えておこう。
「free と no charge」free の紛らわしい使い方。
新幹線や特急列車は「指定席」と「自由席」の両方がある場合が多い。
「指定席」は a reserved seat。
では、「自由席は」?
nonreserved seat あるいは unreserved seat という。
JRの「自由席車両」には、ハイフンを入れた non-reserved という表示がある。
パートナーと二人で観劇に行き、
「自由席2枚ください」というときは、
Can I have two seats in the unreserved section?
という。
ここでうっかり、 free section というと、この free は「無料の」の意味になり、ダメです。
タダでチケットを手に入れるのは無理でしょう。
さらに、
Is this seat free? というと、
「この席はあいていますか」となり、
また、
keep a seat free for a person というと、
「人のために席をとっておく」となる。
英語の勉強で大事なことは、言葉の意味とその並べ方。単語と熟語(2つ以上の単語の組み合わせで1つの意味を表すもの)の意味を覚え、正しい順序で並べて文を作ると、通じる英語になる。
「単語、熟語を覚える → 正しい並べ方を覚える → 通じる英語」— この順番が大事。
単語、熟語は必ず文の中で覚える。それが使える英語への最短ルート。
このレッスンでは、よくある間違いをしないためのワンポイントレッスンを紹介します。