「完全な」|「complete」「full」「perfect」の違いと使い方
「完全な」ものはすべてが揃っていたり、程度が100パーセントだったり、同種で最良だったりいろいろ。英語の言い方を覚えておきましょう。
「完全な」|「complete」は必要な物がそろっている
complete は「完全な」という意味の最も一般的な語。必要な物が一式揃っていることや、可能な範囲で最も程度が大きいことを表すときに使われる語。
complete は肯定的な意味でも使われるが、否定的な語を強調する際に好まれて使われる語。
土地不案内。
I’m a complete stranger here. (私はこの辺りは全く不案内です)
重病のとき、
The doctor prescribed complete rest. (医者は絶対安静だと言いました)
※ prescribe「指示する、処方する」
一言で十分なときもある。
His brief remark brought about a complete solution to the financial problems. (彼の一言で金銭問題がいっぺんに解決しました)
日本に来ている留学生へ一言。
You can experience a complete cycle of annual events if you live in Japan for a year. (日本に1年も住めば主な年中行事が一巡します)
「完全な」|「full」は100パーセントの状態
full は量や程度が100パーセントの状態にあることを表すときに使われる語。
full は詳細に富んで数や量で完璧なことを表すときに使われる。
読書好きの定年後、
He’s making full use of his free time after retirement, reading one mystery after another. (彼は定年後、暇に飽かしてミステリーを読みあさっています)
健康が一番。
It’s a pity that I’m not feeling well and can’t enjoy a large bowl of rice topped with fresh seafood to the full. (私は体調を崩して海鮮丼を存分に味わえないのが残念です)
※ to the full「存分に」
夏の日。
Sunflowers are in full bloom all around in the park. (公園一面にヒマワリが咲いています)
「完全な」|「perfect」は同種で最良、性質や状態が完璧
perfect は間違いや欠陥がなく、同じ種類の中で最も良い状態であることを表すときに使われる語。
perfect はその後に来る名詞の本来あるべき性質や状態を完璧に満たしていることを表すときに使われる。
一流。
The two actors performed in perfect synch. (その2人の俳優は息がぴったりあった演技を見せてくれました)
※ synch「同調」(口語 = synchronization)
漫才師。
The pair of comedians make a perfect team. (その漫才師は本当に息があっています)
職人技。
His metalwork shows skilled craftsmanship, with every part in perfect alignment. (彼の金属細工は一分一厘の狂いもない職人芸です)
※ metalwork「金属細工」 craftsmanship「職人芸」 alignment「調節、整合」
まとめ|「完全な」「complete」「full」「perfect」
complete は必要な物がそろっている
full は100パーセントの状態
perfect は同種で最良、性質や状態が完璧