「修理する」|「repair」「fix」「mend」の違いと使い方

「修理する」|「repair」「fix」「mend」の違いと使い方

[修理」とはこわれた所や悪い所をつくろいなおすことである。道具を使わず簡単に手作業で直すこともある。道具を使い壊れた機械類を正常に機能するように直すこともある。

英語で「修理」はいくつか使い分ける語がある。

 

「修理する」|「repair」は最も一般的な語

repair は「修理する、修繕する」の意味の最も一般的な語。英語の repair は日本語とは異なり身体の治療などにも用いる。

repair の語源はラテン語 reparare。re-「再び」+ -pair「用意する」⇒「修理する」の意味になった。

 

修理が必要なとき、

The appliance store promptly sends a service engineers to repair products at the customer’s request. (その電気店は客の依頼に応じてすぐに修理に来てくれます)

 

工事中の看板。

This road is under repair.  Please take a detour. (この道路は補修中です。迂回路をお回りください。)

※ detour「迂回路、回り道」

 

台風の後、

They made emergency repairs on a damaged part. (彼らは破損個所に応急処置をしました)

※ emergency「急場の」

 

「修理する」|「fix」はややくだけた感じの語

fix はややくだけた感じがする語。他の意味合いも多く、守備範囲が広い語である。この語はアメリカで好まれて使われる。イギリスでは思に機械類の修理を表すときに使われる語である。

fix の語源はラテン語 fixus「しっかり固定された」の意味。英語に入って「修理する」の意味になった。

 

カメラ店の店頭で、

How many days will it take to fix this digital camera? (このデジカメの修理には何日かかりますか)

※ take「(時間が)かかる」

 

このようなご意見を聞きます。

Fixing one’s makeup on a crowded train is outrageous; it’s a problem of basic manners. (混雑した電車の中で化粧を直すなんてもってのほか、道徳以前の問題です)

※ outrageous「とんでもない」  basic manners「基本的なマナー」(→道徳以前)

 

器用な方。

My brother is handy at fixing things. (兄は器用に何でも直してしまいます)

handy「器用な」(この文の handy は「便利な、使いやすい」ではない)

 

「修理する」|「mend」は単純な修理

mend は主に衣服や靴などの穴またパンクなど構造が比較的単純なものを修理するときに使う語。この語を機会の修理に用いるのはイギリス英語の場合。

 

かつてはお母さんの手仕事。

My mother mended a tear in a curtain last night. (母が昨夜カーテンの裂け目を繕いました)

※ tear「裂け目」(この tear は「涙」ではない。発音は「テア」のようになる。)

 

年配の人は経験があるかもしれない。

I had mother mend the frayed hem of the skirt. (私は母にスカートのほつれを直してもらいました)

※ have「~してもらう」

 

男女とも必要。

We learned how to mend clothes in a home economics class. (私たちは家庭科の授業で衣服の補修のやり方を習いました)

 

まとめ|「repair」「fix」「mend」

本日の「修理する」の意味の3つの語、repair、fix、mend をまとめておきましょう。

repair は最も一般的な語。ラテン語 reparare から英語に入った語。re-「再び」+ -pair「用意する」⇒「修理する」の意味になった。

fix はすこしくだけた感じの語。fix の語源はラテン語 fixus。「しっかり固定された」の意味から「修理する」の意味になった。

mend は単純な修理。ラテン語からフランス語に入り、さらに英語に入った語。

関連記事

  1. 「焼く」|「bake」「roast」「broil」「grill」「toast」「fry」の違いと使い分け

  2. 「emancipate」は「外へ財産を移す」⇒「解放する、自由にする」

  3. 「巨大な」|「massive」「tremendous」の違いと使い方

  4. 「速い」|「speedy」「swift」の違いと使いかた

  5. 「おもしろい」|「interesting」「funny」「amusing」「comical」の違いと使い方

  6. 「universal」は「1つに回る」→「全世界の、普遍的な、全員の、宇宙の」

  7. 「observe」は「上に向かって見守る」⇒「観察する、気づく」

  8. 「控える」|「refrain」「abstain」「forbear」の違いと使い方

  9. 「10連休、大宰府にも多くの人」入試によく出る日本文化