「standard」は「旗」?

「standard」は「旗」?

「standard」、 カタカナで「スタンダード」というと、頭に浮かぶのは「標準」や「基準」の意味。多くの辞書がこれらの意味を真っ先に載せている。

もう一つ大事な意味がある。「旗」「軍旗」の意味の standard。

「standard」は元々は「旗」だった

「standard」 をよく見ると、単語の前半分は stand- 。どこかで見たことがあるはず。

stand- は 「立つ」の意味。-ard の部分は「点、場所」の意味。

「standard」は古いフランス語では estandard 。「集結地点」あるいは「集結地点を示す旗」という意味だった。

 

「旗」の意味の「standard」を覚えておこう

国王旗」は the Royal Standard

 

映画や小説の世界では革命軍や反乱軍のヒーロー、ヒロインがしばしば描かれる。

反旗をひるがえす」は raise the standard of revolt などと言う。

この「standard」をくれぐれも「標準」などと取り違えないことを祈ります。

raise 「揚げる」、revolt 「反乱」

 

「8月20日、王がノッティンガムで軍旗を揚げたのが正式な宣戦布告であった」

The king’s raising of his standard at Nottingham on August 20 was the formal declaration of war.

formal 「正式な」、declaration of war 「宣戦布告」

 

英語の勉強で大事なことは、言葉の意味とその並べ方。単語と熟語(2つ以上の単語の組み合わせで1つの意味を表すもの)の意味を覚え、正しい順序で並べて文を作ると、通じる英語になる。

「単語、熟語を覚える → 正しい並べ方を覚える → 通じる英語」— この順番が大事。

単語、熟語は必ず文の中で覚える。それが使える英語への最短ルート。

このレッスンでは、よくある間違いをしないためのワンポイントレッスンを紹介します。

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