「邪悪な」|「vicious」「villainous」「sinful」の違いと使い方

「邪悪な」|「vicious」「villainous」「sinful」の違いと使い方

悪党のように「邪悪」もあれば、道義的に「悪い」もある。英語の言い方を覚えておきましょう。

「邪悪な」|「vicious」は邪悪、悪意などの性質を持った

vicious は邪悪、悪意などの性質を持った、という意味を表すときに使われる語。

消費者も注意が必要。  That dealer is vicious.     (あの業者はあくどいです)

本来の野生。  The bear turned vicious and attacked his keeper.      (その熊は凶暴性を発揮して飼育係を襲いました)

人間にも注意。  This is one of the recent, vicious kinds of fraud methods.     (これが最近の悪質な詐欺の手口です)

「邪悪な」|「villainous」は悪党のようにひどく邪悪

villainous は悪党のようにひどく邪悪な、という意味を表すときに使われる語。

嘘つき。  What a villainous man he is to tell such a lie!      (そんな嘘をつくなんて、彼は下劣極まる)

怪しい人物。  A villainous-looking man is standing outside the gate.     (門の外に人相の良くない男が立っています)

犯人逮捕。  The villainous criminal who had killed several old people was arrested yesterday at last.     (老人を数人殺した極悪犯人が昨日やっと逮捕されました)  ※ criminal「犯人」  arrest「逮捕する」

「邪悪な」|「sinful」は道徳的、道義的に悪い、不埒(ふらち)

sinful は道徳的、道義的なニュアンスで悪い、不埒(ふらち)な、という意味を表すときに使われる語。

食事のマナー。  Leaving with food still on the plates!  It’s sinful!     (料理を皿に残したまま席を立つとは、なんとも勿体ないことです)

自ら言う人もいる。  I am a very sinful person.     (私は罪深い人間です)

神に祈る。  Lord, please forgive me for my sinful behavior.      (神よ、私の罪深い行いをお許しください)  ※ behavior「ふるまい」

まとめ|「邪悪な」「vicious」「villainous」「sinful」

vicious は邪悪、悪意などの性質を持った

villainous は悪党のようにひどく邪悪

sinful は道徳的、道義的に悪い、不埒(ふらち)

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