「聞く」|「hear」「listen (to)」の違いと使い方
意識せずに何かが「聞こえる」こともあり、積極的に「耳を傾ける」こともある。英語の言い方を覚えておきましょう。
「聞く」|「hear」は意思とは無関係に自然に耳に入る。
hear は「~が聞こえる」の意味を表すときに使われる語。
hear は声、音、話、知らせなどが意思に関係なく自然に耳に入って来ることを表す。
物騒な事件。 The crowd was seized by panic when they heard a gunshot. (銃声を聞いて観衆はパニックに襲われました) ※ crowd「群衆、観客、観衆」 be seized by panic「パニックに襲われる」 gunshot「銃声」
田舎の静寂。 Not a sound can be heard in this neighborhood at night. (この辺りは夜になると物音ひとつしません)
事故の一報。 She turned deadly pale when she heard the news of the accident. (彼女は事故のニュースを聞いて顔面蒼白になりました) ※ turn deadly pale「顔面蒼白になる」
遭難者発見。 She looked relieved when she heard the news that her son was found alive. (息子が生きていたという知らせを聞いて彼女の顔に安どの色が浮かびました) ※ looked relieved「ほっとしたように見える」
「聞く」|「listen (to)」は意識して耳を傾ける。
listen (to) は「~に耳を傾けて聞く」の意味を表すときに使われる語。
listen (to) は積極的に意識して聞く場合に使われる語。
注意!! 日本人に多い癖。 Japanese people often nod their heads saying “yes” or something, when listening to the other person. (日本人は話を聞くときよく相づちをうちます) ※nod their heads saying “yes” or something「ええ、などど言ってうなづく」(この動作は要注意!! 単に「(同意はしないが)話は聞いています」のつもりでも、yesと答えて相手の言うことに同意していると誤解される場合がある。)
忠告は素直に聞きましょう。 You’d better listen to advice given by someone older than you. (先輩のアドバイスは素直に聞いたほうがいいです)
言い分はイーブンに聞きましょう。 I’ll make a decision after listening to the claims of both sides. (両方の言い分を聞いてから判断します) ※ claim「主張」(claimに日本語「クレーム」の意味はない)
困った上司。 Our section chief is too arrogant to listen to anybody. (うちの課長は威張っていて誰の言うことも聞かないんです) ※ arrogant「傲慢な」
「聞く」|「hear」と「listen (to)」の両方が使われる場合:講義、演奏、言い分
講義や演奏、また人の言い分を聞くときは hear と listen (to) の両方が使われる。
演説。 I heard [listened to] his speech yesterday. (私は彼の演説を聞きました)
素晴らしい演奏。 Their performance was extremely well worth hearing [listening to]. 彼らの演奏は非常に聞きごたえがありました。
まとめ|「聞く」「hear」「listen (to)」
hear は意思とは無関係に自然に耳に入る。
listen (to) は意識して耳を傾ける。
「聞く」hear と listen (to) の両方が使われる場合 講義や演奏、また人の言い分を聞くときは hear と listen (to) の両方が使われる。