小樽商科大学2011年第5問(a)

小樽商科大学2011年第5問(a)

小樽商科大学2011年第5問(a)は、与えられた表とグラフから2007年の4つの異なるグループのインターネットの利用パターンを説明させる問題である。

今回の小樽商科大学の自由英作文のレベルは、下記の通り。

レベル 内容
高校生 一つの表あるいはグラフからデータの特徴を簡単に述べさせる
難関私立大 表、グラフから項目ごとに読み取れる特徴を述べる
小樽商科大学 表、グラフから項目ごとに読み取れる特徴を述べる

上記の通り、小樽商科大学の自由英作文は、表やグラフから項目ごとの特徴を読み取り、簡潔に説明させる問題になっている。たとえていうなら、市場調査の結果をもとにマーケット戦略を練るための基礎訓練ともいえる問題でしょう。

「小樽商科大学 自由英作文」2011年 第5問(a)

問題 次の(a)と(b)について、60語から80語の英語で答えなさい。ただし、句読点は語数に含めない。

(a) The following information in Table 1 and Chart 1 shows data about Internet activity in Japan in 2007.  Write an essay explaining patterns of Internet use by the four different groups of people.

※ここでは問題(a)を扱います

「小樽商科大学 自由英作文」の考え方

  1. 英語の問題文を読む
  2. 単語・文法をチェックする
  3. 問題文の内容を把握する
  4. 解答に必要な単語をピックアップする
  5. ストーリーの展開を考える
  6. 英作文を作成する

単語・文法

レベル 単語・文法
初級 following 以下の
初級 information 情報
初級 table
初級 chart グラフ
初級 activity 活動
初級 essay 作文
初級 explain 説明する
初級 use 使用、利用
初級 different 異なった
初級 shopping 買い物
初級 auctions オークション
初級 banking 銀行業務
初級 watching videos/listening to music 動画視聴/音楽を聴く
初級 reading/writing on SNS SNSを読む、SNSへ投稿
初級 online games オンラインゲーム
初級 young generation 若者世代
初級 workers 勤労者、労働者
初級 homemakers 主婦、主夫、専業家事従事者
初級 senior citizens 高齢者

答えを導くために必要な単語・文法

レベル 単語・文法
初級レベル popular 人気のある
中級レベル take the second place 2番目に来る
中級レベル followed by … 次に~が来る
中級レベル preference 好み
中級レベル same pattern as … ~と同じパターン
中級レベル although … ~ではあるが
中級レベル inferior in frequency 頻度が低い
初級レベル moreover さらに

自由英作文の解き方

  1. 問題文を翻訳(内容を把握)する
  2. 表、グラフから特徴を読み取りメモする(日本語でも可)
  3. 必要な単語を問題用紙にメモする
  4. 自由英作文を作成する
1.問題文を翻訳(内容を把握)する

問題文(英語)

(a)  The following information in Table 1 and Chart 1 shows data about Internet activity in Japan in 2007.  Write an essay explaining patterns of Internet use by the four different groups of people.  (60~80語)

2.求められていることを読み取り確認する

問題文(翻訳)

「下の表1とグラフ1は2007年の日本におけるインターネットの活動についてのデータを示している。4つの異なるグループのインターネットの利用パターンについて説明を書きなさい」(60語から80語)

問題で求められていることは、

2007年、日本のインターネットの利用パターンを4つのグループにわけての特徴。

細かい数字は表からわかるが、グループごとの特徴はグラフから簡単に読み取れる。

求められているのは「項目ごとの特徴」ではなく「グループごとの利用の特徴」である。

グループごとに利用率の高いほうから記述するとよい。

workers (勤労者)と homemakers (専業家事従事者)は傾向が同じなので、利用率の違いに言及するとよい。

3.必要な単語をメモする

どのグループも…        for all the groups

買い物、ショッピング  shopping

一番人気  most popular

活動  activity

若い世代  young generation

動画視聴、動画を見ること  watching videos

音楽を聴く  listening to music      ※ listening to …  の to を落とさないこと!

2番目に来る  take the second place

次に~が来る  followed by …

勤労者、労働者  workers

~をより好む  have a greater preference for …

主婦、主夫、専業家事従事者  homemakers

同じパターン  the same pattern

~ではあるが  although ~    ※ … although ~ 「~ではあるが…」の使い方に注意!

頻度は低い  inferior in frequency

それぞれ  in each

さらに  moreover

高齢者  senior citizens

もっと頻繁に  more often

4.自由作文を作成する

4グループとも買い物が一番人気。若い世代は動画と音楽が2番目、次がオンラインゲームとオークション。勤労者は動画と音楽、そしてオークションだが、ゲームよりは銀行が上。専業家事従事者は、頻度は低いが勤労者と同じパターン。高齢者は銀行が動画や音楽、オークションより多い。

解答例

(a) For all the groups, “shopping” is the most popular Internet activity.  In the young generation group, “watching videos or listening to music” takes the second place, followed by “online games” and “auctions.”  Workers also like “videos or music” and “auctions,” but they have a greater preference for “banking” over “games.”  Homemakers have the same pattern as workers, although inferior in frequency in each.  Moreover, senior citizens use “banking” more often than “videos or music” and “auctions.”    (76語)

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