「打つ・たたく」|「hit」「strike」「punch」「beat」の違いと使い方

「打つ・たたく」|「hit」「strike」「punch」「beat」の違いと使い方

何かを打ったりたたいたりするとき、1回たたくこともあれば繰り返したたくこともある。英語の言い方を覚えておきましょう。

 

「打つ・たたく」|「hit」は人や物を狙って1回打つ

hit は人や物を打ったりたたいたりすることを表すときに使われる最も一般的な語。

hit は手や棒を使って人や物をすばやく打つときに使われる語で、狙いを定めて通例1回打つことをいうときに使われる語。

 

強打者。

The baseball player is very good at hitting the ball with the sweet spot of a bat. (その野球選手はバットの芯でボールをとらえるのが実に上手だ)

※ sweet spot「バットやラケットなどで球の当たりがもっともよいところ」

 

大地震で、

Cracks appeared in the wall when the earthquake hit. (地震が起きたとき、壁に亀裂が走りました)

 

戦闘で、

The cameraman was hit by a bullet and fell to the ground. (そのカメラマンは弾丸に当たり地面に倒れました)

 

「打つ・たたく」|「strike」は手や武器で強く打つ

strike はかたい感じのする語で手や武器を使い人や物を強く打つことを表すときに使われる語。

 

注意が必要。

While the boys were playing catch, the ball struck a car in the parking lot. (男の子たちがキャッチボールをしていたらボールが駐車場の車に当たってしまいました)

 

ことわざから、

Strike while the iron is hot. (鉄は熱いうちに打て)

 

空手の技。

A karate practitioner can split a board with one strike of the fist. (空手家はこぶしの一撃で板を割ることができます)

※ karate practitioner「空手家」

 

「打つ・たたく」|「punch」は握りこぶしで強く殴る

punch は特にけんかのときに握りこぶしで人や物をできるだけ強く殴ることを表すときに使われる語。

 

The boxer landed a punch on his opponent’s jaw. (そのボクサーは対戦相手のあごに一撃を見舞いました)

※ land a punch「パンチを食らわす」  opponent「敵、対戦相手」

 

殴られたときに一言。

How dare you punch me in the chin!  (あごをげんこつで打つなんてひどいじゃないですか)

※ How dare …「よくも~できますね」(2019年に “How dare you!” 「よくもそんなことが言えますね」というフレーズが有名になりましたね)

 

顔面に、

I got punched right in the face. (パンチを顔にまともに食らいました)

 

 

「打つ・たたく」|「beat」は手や棒で何度も強くたたく

beat は手や棒で何度も、通例強くたたくことを表すときに使われる語。

 

お祭りで、

Those men were beating drums with vigor spirits. (男たちは威勢よく太鼓をたたいていました)

※ with vigor spirits「威勢よく」

 

ドラム演奏。

When the musician beat on the drums, the window panes resounded. (その音楽家がドラムをたたくと窓ガラスが共鳴を起こしました)

※ window pane「窓ガラス」  resound「共鳴する」

 

嵐の日。

A heavy rain beat against the window last night. (昨夜は激しい雨が窓を打ちました)

 

海岸で。

Waves are beating against the shore. (海岸に波が打ち寄せています)

 

まとめ|「打つ・たたく」「hit」「strike」「punch」「beat」

hit は人や物を狙って1回打つ

strike は手や武器で強く打つ

punch は握りこぶしで強く殴る

beat は手や棒で何度も強くたたく

関連記事

  1. 「compel」は「完全に押す、追いやる」→「強制する」⇒「無理やり~させる、権力で~させる、強いる、服従させる」」

  2. 「借りる」|「borrow」「rent」「hire」「use」の違いと使い方

  3. 「adjust」は「~の近くに置く」→「~にぴたりと合わせる」

  4. 「rely」は「強く縛る」→「頼る、当てにする、信頼する」

  5. 「separate」は「別々に準備する」⇒「引き離す、分ける、区別・選別する」

  6. 「~しがち」|「apt」「likely」「liable」に違いと使い方

  7. 「移動する」|「shift」「transfer」の違いと使い方

  8. 正しい英語ワンポイントレッスン「足と脚」foot と leg|使い分けと意外と知らない「区間」の意味

  9. 「relieve」は「再び(重荷を)持ち上げる」⇒「取り除く、和らげる、軽減する」