「すばらしい」|「wonderful」「lovely」「excellent」「marvelous」の違いと使い方
「すばらしい」ものは、「人を大満足」させたり、「ほかより優れて」いるのですばらしかったりいろいろ。英語の表現をいくつか覚えておきましょう。
「すばらしい」|「wonderful」は「人を大満足させる」
wonderful は人を大変満足させるような状態を表すときに使われる最も一般的な語。
日本の四季。
When autumn comes, we have wonderful changing leaves around here in Hokkaido. (秋になるとここ北海道ではすばらしい紅葉が見られます)
※ changing leaves「紅葉」(←葉の(色の)変化)
家族連れには最適。
This hotel has wonderful facilities, complete with a private day-care center. (このホテルは、自前の保育施設まであり、素晴らしいね)
司会の決まり文句。
Despite the wonderful atmosphere at the party, I regret it is almost time to bring it to a close. (宴もたけなわでございますが、この辺でお開きとさせていただきます)
※ despite「~にもかかわらず」 atmosphere「雰囲気」
「すばらしい」|「lovely」は「より感情がこもっている」
lovely は wonderful と意味はほぼ同じだが、より感情のこもったことを表すときに使われる語。イギリスの話し言葉ではしばしば女性にこの lovely が好まれて使われる。
お食事に呼ばれて、
We had a lovely dinner at the Suzuki’s home last night. (昨夜は、鈴木さんのお宅で素晴らしい夕食をいただきました)
素敵な旦那さん。
My husband gave me a lovely bouquet for my birthday yesterday. (昨日、私の誕生日に夫から素敵な花束をもらいました)
三大夜景。
The view of Hakodate at night makes a lovely picture. (函館の夜景は絵になります)
「すばらしい」|「excellent」は「他より優れた長所を持っている」
excellent はほかよりも優れた長所をもっていることを表すときに使われる語。wonderful よりは意味が弱い。
アスリートたちは頑張っている。
Our Olympic team got excellent results. (我が国のオリンピックチームは立派な成果をあげました)
優れた作品
This work shows unique brilliance among many other excellent artworks. (この作品は多くの優れた工芸品の中でも異彩を放っています)
※ unique brilliance「異彩」
世の常として、
A former star player does not always make an excellent team manager. (往年の大選手が必ずしも名監督になるわけではありません)
※ make「~になる」(この make は「作る」ではない) manager「監督」
「すばらしい」|「marvelous」は「心底感心」
marvelous は主に話し言葉で使われ wonderful よりすこしくだけた感じがする語。使われるのは強く心底感心したときだが、少し古い感じに響くこともある。
昔、こんな政治家がいました。
He has a remarkable memory for faces and names. (彼は人の顔と名前を驚くほどよく覚えています)
病気からの回復。
The boy made a marvelous recovery from his illness and was completely well again after three weeks. (その少年は驚異的な回復力で3週間で全快しました)
食レポで、絶賛。
This is so marvelous delicious, I can’t find the words to express the taste easily. (これはあまりに美味しくて、どう表現したらいいのか、いい言葉がすらっと出てきません)
※ delicious「美味しい」 express「表現する」
まとめ|「すばらしい」「wonderful」「lovely」「excellent」「marvelous」
wonderful は「人を大満足させる」
lovely は「より感情がこもっている」
excellent は「他より優れた長所を持っている」
marvelous は「強く心底感心」