「音」|「sound」「noise」「tone」「note」の違いと使い方
日本語の「音」は「心地よい音」も「雑音」も表す。英語では使い分けがあるので覚えておこう。
音|「sound」は「音」一般
sound は耳に聞こえてくる「音」一般を表す語。
犬の耳は人間より優秀。「広い範囲の音」a greater range of sounds。
Dogs can distinguish a greater range of sounds than humans. (犬は人間よりも広い範囲の音を聞き分けることができます。)
※ distinguish「聞き取る、聞き分ける」
競争のスタートの合図。「ピストルの音」the sound of the pistol。
The sound of the pistol is the signal for the start of the race. (ピストルの音が競争のスタートの合図です。)
音を立てずに歩く忍者。「音を立てないように」not to make a sound。
The ninja walked down the hallway softly not to make a sound. (忍者は足音を立てないように静かに廊下をあるいていった。)
※ hallway「廊下」(「ホール、広間」ではない) softly「静かに」
音|「noise」は耳障りな音
noise は耳に心地よく響かない音。「騒音」や「雑音」など耳障りな音を表す語。
マチではこんな悩みがある。「通りの騒音」noise from the street。
There is so much noise from the street that I can’t sleep. (通りの騒音が煩くて眠れません。)
故障の前兆。「変な音」a strange noise。
The engine is making a strange noise. (エンジンの音が変です。)
歴史のある建物。「ぎしぎし鳴る」make creaking noises。
The floor of the old building makes creaking noises as you walk. (その古い建物は歩くと床がぎしぎし鳴ります。)
「音」|「tone」は音や声の調子、音色。
tone は高低、強弱、音質など、音や声の調子を表す語。
コミュニケーションでは口調も大事。「穏やかな口調」a quiet tone。
The president talked in a quiet tone. (大統領は穏やかな口調で話した。)
口調は人により様々。「きつい調子で」in a harsh tone。
The president of the country spoke in a harsh tone. (その国の大統領はきつい調子で話した。)
※ harsh「耳障りな」
時代劇の一コマ。「笛の音(ね)」tone of the flute。時代劇に出てくる「(横)笛」は flute。
The young samurai warrior was listening to plaintive tone of the flute. (その若侍は哀調を帯びた笛の音(ね)に聞き入っていました。)
※ warrior「武人」 plaintive「物悲しい、憂いを帯びた」
「音」|「note」は個々の音
note は音楽での特定の個々の音を表す語。
高い音が出ない人もいる。「高音」high note。
This high note is out of his range. (この高音は彼の音域外です。)
音の上げ下げ。
Lower the note by a semitone. (その音を半音下げて下さい。)
※ semitone「半音」
こんな人も多い?「おたまじゃくし(譜面)」musical notes。
I cannot read musical notes. (私はおたまじゃくしが読めないんです。)
「音」|「sound」「noise」「tone」「note」のまとめ
sound は「音」一般
noise は「耳障りな音」
tone は音や声の「調子」、「音色」
note は「個々の音」