寒い冬を暖かく 北海道 サルも温泉、そしてサルだんご
サルの露天風呂 函館
今年も始まっているサルの露天風呂が人気です。
北海道函館市、湯の川温泉街にある函館市熱帯植物園では、毎年見られるニホンザルの露天風呂が今年も行われています。
今シーズンは2018年12月1日から始まり、国内外からの観光客に寒い冬に温泉でくつろぐ姿を見せています。
このお風呂は、湯の川温泉の源泉をサル山のプールに引いた特設の露天風呂です。温度は40度ほどに調節されていて、サルたちはのんびりと温泉につかり、サル同士がいつもの毛繕いをしています。あくびをするサルの姿もあり、人間と同じような、「いい湯だな~」気分のようです。
北海道は冬が終わるのも、春の訪れも遅いため、というわけでもないのですが、この露天風呂は5月6日まで見られます。
サルだんご 旭川
寒さ厳しい折、昔の子供たちがやっていたのは「おしくらまんじゅう」(押競饅頭)。これは「押競」(おしくらべ)の児童語です。
今どきの子供はもういくら寒くても、このような遊びはやっていないでしょう。
ところで、サルの世界では「まんじゅう」ならぬ「だんご」です。
一時は廃園の瀬戸際に立ちながら奇跡的な復活を果たし、ひところ年間入園者数が日本一となった北海道旭川市にある旭山動物園のサルたちの話です。
日本の固有種でありサルの中で、世界で最も北の地に暮らすニホンザルは、寒い冬に集団で身を寄せ合い寒さをしのいでいます。母ザルが子ザルをしっかりと抱きしめる姿も見られます。
この身を寄せ合う光景が「サルだんご」と呼ばれている姿です。サルたちはこうやって寒さ厳しい環境の中で生きているのですね。
南国のサルの姿もかわいいですが、北国のサルたちの生き方のひとコマも是非ご覧になって下さい。