「だます」|「cheat」「fool」「trick」「deceive」の違いと使い方
「だます」を英語で表現するとき、その目的やだまし方で言葉を変える。
使い分けを覚えておこう。
「だます」|「cheat」は不正な手段でだます
「cheat」は不正な手段でお金や財産などを得るためにだますことを意味する語。
このような輩に注意!
From the first, those men approached the elderly people with the intention of cheating them.
「その男たちは最初からだます意図で高齢の人たちに近づいた」
※ approach「近づく」 intention「意図」
「巧妙な」は cunning(カタカナの「カンニング」)
The elderly people were cheated by his cunning tricks.
「そのお年寄りたちは彼の巧妙な手口にだまされてしまった」
試験の「カンニング」は cheat。
The student was caught cheating on the examination.
「その生徒は試験でカンニングしているところを見つかった」
※ on the examination は in the examination(イギリス英語) も可。
「だます」|「fool」は笑いものにする、何かを得るためだます
「fool」は人を笑いものにしたり欲しいものを手に入れるためにだますことを表す語。
偽メールに注意。
Don’t be fooled by fabricated invoices that are sent by e-mail.
「メールで送り届けられた架空の請求書にだまされてはいけません」
※ be fooled「だまされる」 fabricated invoices「架空請求書」
こんなことにも注意。
The man in his forties fooled her into believing that he was single.
「その40代の男は彼女をだまして独身だと信じ込ませた」
※ single「独身」
「だます」|「trick」は狡猾なだまし
「trick」は狡猾に人をだますことを表す語。
詐欺に注意。
He was tricked out of all his assets.
「彼は詐欺にかかって全財産を失ってしまった」
※ assets「財産」
A leading question tricked the soldier into revealing the hostage rescue operation.
「その兵士は誘導尋問にかかって人質奪還作戦を明かしてしまった」
※ leading question「誘導尋問」 soldier「兵士」 hostage rescue operation「人質奪還作戦」
「だます」|「deceive」は悪意でだます
「deceive」は主に書き言葉で、悪意を持って特に自分を信用している人をだます意味で使われる語。
日常の英語では trick が多く使われる。
こんな人は困るでしょう。
Before they got married, he deceived his fiancee about his income.
「二人の結婚前、彼は婚約者に収入を偽っていた」
時には必要なこと。
In order to deceive your enemy, you must first deceive your friends.
「敵を欺くにはまず見方を欺け」
外見にだまされないことも大事。
He was deceived by the con man’s honest looks.
「彼は詐欺師の正直そうな姿かたちにだまされてしまった」
※ con man「詐欺師」