無形文化遺産、遺産相続【受験対策】入試に役立つ日本文化・事象の英語表現、文法・語法
2019年3月17日
このコーナーは国公立大学、難関私大を目指している学生さん向けのコンテンツです。
この記事を読んで目指す大学への一助として下さい。
入試に役立つ日本文化の表現と、文法・語法コーナーです。
遺産 heritage、無形 intangible、継承・相続する succeed to …
本日扱うのは、「遺産」 ”heritage” 、「無形」”intangible” 、「継承する、相続する」”succeed to” です。
昨年(2018年11月)、ユネスコで日本が提案した「来訪神」がユネスコ無形文化遺産としてリストに登録されることが決まりました。
(「来訪神」は別項目で扱います。)
ナマハゲ(秋田・男鹿)など10件の来訪神が対象です。
ユネスコ無形文化遺産
「ユネスコ無形文化遺産」の英語の表記は、
Intangible Cultural Heritage of Humanity
です。
遺産 heritage
・heritage 「伝来の物、遺産」などの意味。
「世襲財産、相続財産」の意味もある。
動詞も覚えよう。
動詞は inherit 「相続する、引き継ぐ」。
語の成り立ちは、
「in- (…に) + -herit (相続) = …に相続する」となる。
無形 intangible
・intangible 「触れることができない、無形の」
この語は in- と -tangible に分ける。
in- は「無、不 (not)」など否定の意味を表す。
tangible は 「触れることのできる」の意で、さらに分けると
-ible の部分は -able と同じ「~できる」の意味。
intangible は「触れることができない」の意味から「無形」となる。
継承・相続する succeed to …
「遺産」というと最近相続関係の法律が改正され、その内容が頻繁に報道されています。
この機会に「継承する、相続する」という表現も覚えましょう。
・succeed in … 「~に成功する」はみんな覚えているが、
succeed to … は、間違える受験生が多い。
前置詞 to がポイント。
“succeed to …” 「~を継承する、相続する」は、受験用の語彙集にも入っていますよ。
例文で覚えよう。
「彼は父の財産を相続した」
He succeeded to his father’s estate.
「父親の跡を継いだとき、彼はまだ18歳だった」
He was only 18 when he succeeded to his father’s position.