趣味の話は —ing 【受験対策】入試に役立つ日本文化の表現と、文法・語法コーナー
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入試に役立つ日本文化の表現と、文法・語法コーナーです。
自己紹介は趣味の話から始まることが多い
英会話のレッスンを受けると最初の頃に出てくる話題が自己紹介。
入試の自由作文でも「自分のこと」について記述せよ、
という問題があります。
そのようなとき、しばしば話題になるのが趣味です。
「私の趣味は~(すること)です」と日本語会話、英会話を問わずよく使うフレーズですね。
英語で言うとき注意点が一つあります。
「~することです」の部分は英語では「—ing (動名詞)」を使うことです。
「~すること」は「to不定詞」でも表せますが、趣味の時は使いません。
さて、なぜでしょう。
例文を覚えましょう
まず、例文を覚えましょう。
「~すること」の部分を入れ替えるとそのまま使える表現です。
「私の趣味は外国のコインを集めることです」
My hobby is collecting foreign coins.
「私の趣味はピアノを弾くこととキャンプをすることです」
My hobbies are playing the piano and camping.
上の文を次のようには言いません。
× My hobby is to collect foreign coins.
(正) My hobby is collecting foreign coins.
× My hobby is to play the piano and to camp.
(正) My hobby is playing the piano and camping.
とりあえずここまで覚えておくと、「英語が使える」レベルになっています。
文型の確認
応用がきくように、文法的に確認しましょう。
まず文型の確認。
My hobby is collecting foreign stamps.
この文は「S+V+C」の第3文型。
My hobby — S(主語)
is — V(動詞)
collecting (foreign stamps) — C (補語)
動名詞とto不定詞の働き
動名詞の働きの一つに、
「文の目的語になる」(動名詞の名詞的機能の一つ)
があります。
to不定詞の働きの一つにも、
「文の目的語になる」(to不定詞の名詞的用法の一つ)
があります。
この二つの用法は、表す意味合いが違うのですが、日本語に訳すとどちらも
「~すること」
となるので注意が必要なのです。
動名詞とto不定詞の表す意味合いの違い
「to不定詞」は「これからすること」を表すのにふさわしく「~する予定」「~するつもり」の意を表します。
「動名詞」は「前からやっていること」(あるいは「終わったこと」)を表します。
「趣味」
は前からやっているし、今もやっていることなので
動名詞がふさわしいのです。
動名詞とto不定詞 例文でチェック
「私は外国に行ったことがありません。夢は海外旅行です」 (これから海外旅行に行きたい)
I have never been abroad. My dream is to travel abroad.
(to travel — to不定詞を使う)
「私の一番の気晴らしは海外旅行です」 (何度も海外旅行をしている)
My favorite pastime is traveling abroad.
(traveling — 動名詞を使う)
文法に強くなり、AIに対抗しましょう
最近はやりのAIによる翻訳機器は大量のデータを蓄積・処理して「翻訳」をしていますが、人間が頭の中で行う「人間でなければできない頭の使い方」はできません。
文法に強くなり機械に対抗していきましょう。