札幌円山動物園 ゾウ公開 12年ぶり
2019年3月12日、北海道札幌市の円山動物園で12年ぶりにゾウの公開が始まりました。
4頭のゾウ
公開されたゾウは4頭。メス3頭とオス1頭です。
ゾウ舎前には早速400人ほどの来園者が並び、12年ぶりのゾウの姿を見、写真を撮る姿も見られました。
お名前は?
ゾウの名前は、市民からの応募の中から選ばれ2月24日、ゾウ舎内で命名式が行われました。
それぞれのミャンマー名を短くした名前です。
最年長の27歳雌ゾウは、ミャンマー名「シュ・ティン・ヌ(しとやかな)」から「シュティン」、
5歳の娘は「ニャイン」(「温和」を短縮)、
15歳雌は「パール」(「真珠の雨」を短縮)、
10歳雄は「シーシュ」(「金」を短縮)、
と名づけられました。
12年ぶりのゾウ
2007年にそれまで飼育されていた「花子」が死亡(推定60歳)以降、札幌市民からはゾウの導入を望む声が多く寄せられていました。
しかし、ゾウの導入には大きな困難がありました。
ゾウの新規導入の難しさ
現在、ワシントン条約でゾウの国際取引が厳しく規制されています。
また導入の際は、ゾウが快適な暮らしができるように生息地に近い環境を用意し、学術研究を行い、さらに種の保存に貢献することを証明する必要があります。
札幌市は、ゾウ舎にかかる費用などを公開し、議論を重ねて、種の保存や環境教育の推進を目的として、平成30年秋ごろにアジアゾウの導入を目指すことにし、このハードルをクリアしました。
ゾウの移動大作戦 ミャンマーから日本の札幌へ
昨年11月30日、4頭のゾウはミャンマーから貨物機の直行特別便で午後3時15分ごろ新千歳空港に到着。
コンテナに入った状態で円山動物園に運び込まれました。
気温30度を超えるミャンマーから0度以下の新千歳空港へ。さらに札幌円山動物園への移動です。
コンテナには断熱材を巻いてゾウの体調に配慮しました。
コンテナを積んだトラックは道央自動車道を経て、午後9時ごろ円山動物園に到着、南門から園内へ。
また、今回のゾウの移動に伴い、「マフー」と呼ばれるゾウ使い3人と獣医師1人も、ミャンマーから来園しました。
快適なゾウ舎
円山動物園ではゾウの生態にあった飼育環境を整え、繁殖を進め、多くの市民にゾウの生態や生息地のことを知ってもらうことを目指しています。
ゾウたちが暮らす昨年10月完成のゾウ舎は、屋内が約2200平方メートル、屋外が約3千平方メートルあり、国内最大規模。
総工費は約30億円。
かつてのゾウ飼育スペースの約17倍の広さがあります。
ゾウ舎の床は、自然に近づけるため、砂が1メートルの厚さに敷き詰められており、さらに水深3メートルのプールがあり、水浴びもできます。
天井近くには湿度調整のためのミスト発生装置が備えられています。
屋外施設は6月頃からの利用が予定されています。
東京の5月の連休頃の陽気が、北海道では6月頃にやってきます。
ゾウにとっても初めて外に出るには、6月頃が良い時分でしょう。
ゾウ舎の開館は当面、午前11時~午後3時半です。
札幌市円山動物園
〒064-0959 札幌市中央区宮ヶ丘3番地1
電話番号:011-621-1426
ファクス番号:011-621-1428
詳しくは札幌円山動物園のホームページをご覧ください。