e-sportsをクラブ活動に【受験対策】入試に役立つ日本文化・事象の英語表現、文法・語法
2019年3月16日
このコーナーは国公立大学、中堅・難関私大を目指す学生さんへのものです。
本日の表現・文法・語法
本日は、「extra- 」、「propose」、「feel uncomfortable with …」、「賛成、反対の for と against 」を扱います。
クラブ活動と e-sports
学校でのクラブ活動は当たり前のものと思いがちですが、日本独特のもののようです。
最近話題の e-sportsは、学校のクラブ活動とするか議論を読んでいます。
クラブ活動はひところ「課外活動」と言っていました。
さて、その意味は?
日本語の「クラブ活動」は英語からの翻訳です。英語の表現から、それが見えてきます。
最近のニュースから具体的な英文で見ていきましょう。
e-sports は議論中
(1) Introducing e-sports as an after-school extracurricular activity remains controversial in Japan.
「日本でイ―スポーツを放課後のクラブ活動として導入するかは議論の余地が残されたままである」
・after-school 放課後(の)
・extracurricular activity 「教育課程外の活動」→「課外活動」
extra- は「~外の、~の範囲外の、~以外の」という意味の接頭辞。
映画などの「エキストラ」(端役を演ずる臨時雇いの出演者)もこの語ですね。
curricular 「教育課程の」は curriculum 「教育課程」の形容詞形。
英語の表現からわかるように、「クラブ活動」は本来、学校の教育課程外のものなのです。
またクラブ活動の指導は、教員の本来業務でもありません。
・remain 「~のままである、相変わらず~である」
・controversial 「論争(上)の、議論の余地のある」
提案する
(2) A principal in Oarai, Ibaraki Prefecture proposed setting up an e-sports club.
「茨城県大洗市のある校長が、イースポーツクラブを設立する提案をしました。」
・propose —ing 「~することを提案、提議する」(—ingの代わりに -that節、to不定詞も可能です)
カタカナの「プロポーズ」は英語 propose の意味のごく一部ですね。
one of …
(3) The principal said, “After-school activities are one of the catalysts for students to come to school.
「その校長は「放課後のクラブ活動は生徒が学校に来る促進剤の一つである(学校に来ることを促す)」と語っています。」
・one of … 「~の一つ」
・catalyst 「促進の働きをする物、促進剤、(化学の)触媒」
不安を感じる
(4) One teacher said, “I feel uncomfortable with doing gaming as part of school education.”
「ある教師は「ゲームを学校教育の一部として行うことに不安を感じる」と言っています」
・feel uncomfortable with … 「~に不安を感じる、落ち着かない、心地が悪い」
前置詞 with にも注意しましょう。
・part 「~の一部分、一部」は、しばしば不定冠詞 a が省かれます。
反対意見
(5) Several teachers strongly oppose using public money to purchase video game titles.
「公金をゲームの購入に使うことに強く反対する教師もいます」
・oppose 「反対する」
・strongly 「強く」 動詞 oppose の前に置かれています。
・purchase 「購入する」 口語であれば buy を使えます。
賛成意見
(6) A teacher said, “E-sports activities led to increased communication among students.”
「イースポーツ活動で生徒間のコミュニケーションを増やすことにつながった」とある教師が言った。
・lead to … 「~につながる、~を招く」「(道が)~へつながる、~へ出る」
《諺》All roads lead to Rome. 「すべての道はローマへ通じる」も覚えておきましょう。
賛成、反対の述べ方
意見を述べるときの表現として、とりあえず次の2つの表現を覚えましょう。
I’m for … 「~に賛成」 (例) I am for the plan. 「私はその計画に賛成だ」
I’m against … 「~に反対」 (例) I am against the plan. 「私はその計画に反対だ」
あなたは学校での e-sports に賛成ですか、反対ですか。
今後、実際の入試でも、
「学校でのイースポーツについて、あなたは賛成ですか、反対ですか。
いずれかの立場で
50~60語程度(あるいは、100語前後)の英文で
答えなさい」
というような出題もありそうですね。
自分の考えを明確にしておく
まず日本語で論理的に自分の意見をまとめておきましょう。
英語の力がついてきたら、英語での表現(=会話、作文)もできるようになります。