厳寒の北海道でダイヤモンドダストを見よう
「細氷(さいひょう)」を英語で言うと「ダイヤモンドダスト(diamond dust あるいは ice crystals)」になります。
雪が舞っているようにも、また氷の結晶が浮遊しているようにも見えますが、ごく小さい氷の結晶が大気中を徐々に下降する現象です。太陽の光に照らされキラキラと光るのがその特徴です。
非常に寒冷な地域に生ずるもので、北海道では名寄・旭川・十勝・弟子屈(てしかが)町川湯温泉などで比較的よく見られます。
ダイヤモンドダストが発生する条件は…
1 氷点下10度以下の寒さ。
2 風がないこと、空気が澄んでいること。
3 晴れ、快晴であること。
4 明け方の時間帯。
5 適度な湿度。
6 視程が1km以上であること。
などです。
2019年1月13日(日)北海道各地は内陸部を中心に冷え込みが厳しくなりました。北海道中央部の旭川市江丹別町では氷点下29.5度を観測。これは全国で今季最低の気温です。
この冷え込みは晴れの日に地表の熱が奪われる放射冷却現象が原因です。
同日、幌加内町で氷点下29.5度を観測。同町朱鞠内で同28.1度、美瑛町で同25.8度を観測しました。
このような寒さが厳しいときに現れるのがダイヤモンドダストです。この日は旭川市、美瑛町などでこの現象が見られました。
美瑛町では多くの人がカメラを持って丘の上に立ち、朝日を浴びて煌めきながら空中に舞う小さな結晶をカメラに収めていました。
厳しい寒さの中でしか見られない幻想的な風景です。寒いのは苦手などと言わず、是非厳寒の北海道に一度足をお運び下さい。